僕の天使マリゑんぬ

もうどこへも行かないと約束して 僕を見つめていて

ブラック(寄り)企業の話

新卒で入った会社が、いわゆるブラック(寄り)企業でした。

私が在籍していた間(2017年4月~2018年6月)は年間休日90日、営業職の給料は手取り16万、残業ありきの仕事内容でしたが給料はみなし残業代とされ支払われない、そんな会社でした。

職人気質の人間がいる工場を持った部品メーカーでした。私のような営業職は納期を急ぐ怖い客と頑固で怖い工場の間でうまく立ち回ることが仕事(という印象)。
斜陽産業の弱小メーカーだったからか、よっぽど能力のある営業マン以外は大きな案件をもらってくることも、1度決まればその後は製造ラインに組み込んでもらえるようないわゆる「流れモノ」を受注することも難しかったと思います。この会社の製品と会う客を好きになることもできず、様々な苦悩を「仕事だから」と割り切ることもできず、早々にやる気すら無くした私は全くと言っていいほど成果を出せず力も伸びず、もったいない日々を過ごしました。
さらに、メーカーなのに開発力が弱く、お客さんのニーズをくめているのかくめていないのかよくわからない新製品を嬉々として売り出そうとしている会社全体の迷走ぶりは、新卒の私が見てもわかるほど滑稽でもはや哀れに感じました。

ライフワークのガールスカウトに割く時間も削られ大変でした。別にガールスカウト命!って訳ではないのですが、仕事以上に責任感を感じて取り組んでいたので。一度土曜日に「祖母が倒れました」と嘘ついてガールスカウトの用事に行ったこともありました。

あとこれはストレスか自堕落かわからないのですが体重が10キロも増えました…許さねぇ。

そんな会社で結構ボロボロになってしまったのですが、いいこともたくさんありました。
期待の星と勝手にもてはやされ、なけなしの会社の金をはたいてヨーロッパへの出張に行かせてもらったこと。完全にやる気をなくしてしてからは毎日サボり倒し、営業車の中でアニメを視聴しまくったこと(少女革命ウテナとの出会いはこの時)。仕事を辞めてからも会って話せる友人(全員辞職した)ができたこと…共通の敵があると人は結束しますよね。

辞めるに至った一番の理由は「休日と給料が少なすぎる」。これに尽きます。辞職の旨を上司に伝えるときはハッキリとこう言いました。お金と休みは何より大事だとブラック企業に勤めることで気付かされました…1年以上かかった。

結局さくっと辞めることができましたが、残っている友人の話を聞いたところ私はあることないこと言われ相当後ろ指をさされていたようです。
ますます残念な会社だなぁといった感じです。

ただの前の勤め先の愚痴になっちゃった。次はもっと中身のある記事とかこう…文字太くしたり大きくした楽しいものを… 書きたい。