僕の天使マリゑんぬ

もうどこへも行かないと約束して 僕を見つめていて

ねだる話

12月25日の誕生日が近いので、恋人にプレゼントをおねだりしました。ブツはティファニーの財布。

違う!!!違うねん!これは!!!!!恋人も悪い!!!恋人にも責任があるねん!!!

もともと私はかなり金遣いの荒い方で、小学生の時から、親に「靴買ったるわ」と言われて靴屋に行ったらそこにある一番高い靴をねだるような女でした。(一度父にブチ切れられ大喧嘩したこともある)(当時は感覚的に「欲しい」と言っていたが、やはり高いものはデザインも洗練されており長く雑に使っても壊れないというメリットが十分にあるとは思う)

28歳を目前に控えた今でも買い食いはしょっちゅう、服や雑貨も店頭で「欲しい!」と強く思ったのに買ってみたら「なんか違うな…」と後悔することがよくあります。一時の欲に抗うことがまだできず。仕事して使える金は増えたのですがこれがまあ一向に貯まらない。

こんな欲しがりな私ですが、もともとはブランドに関して思いっきり疎い方でした。


服はネットショッピングやユニクロ中心に揃えて、カバンはどこそれ?みたいなメーカーのものばかり。化粧品はキャンメイクマジョリカマジョルカで十分(高校生?)。
持っている「ブランド品」といえば、COACHのショルダーバックとルイヴィトンの長財布でした。これはどちらも家族からもらったもの。
長財布についてはずっと使っているのによくもつなぁと思いながら使っています。ただ、糸はほつれまくり、かどの方はもうモロモロ。そういえば一度マレーシアでスコールにあい、中までびしょびしょになってしまった財布を放置してたらカビがわいて真っ緑色になったことがありました。泣きながらカビこそいだ。

そんな私が、同じ年に社会人になった恋人から頂いたプレゼントが「某ファッションブランドの腕時計」(社会人1年目)、そして「ティファニーのネックレス」(社会人2年目)でした。
腕時計は文字盤部分がでかくて見やすいのでしょっちゅう使ってます。私は非常にがさつなので好き勝手動いていたら時計の画面がキズだらけになりました。ごめんな。

しかし!!!!!
ネックレスに関しては、何か神々しさのようなものすら感じており、ここぞという時以外はめったに着用せず、いつもそっとティファニーブルーの小さな箱の中のふわふわ(←これ何て言うの?)に沈ませて大切にしまっておいてます。
これを頂いてからは映画「ティファニーで朝食を」も観ましたし(「なんだかわかんね~」となった)、大切な友人同士が結ばれた超めでたい結婚のお祝いには「(自分の中での)最高級の素敵なものを」と思いティファニーのグラスセットをプレゼントしました。ティファニーは、私の中で特別なブランドとしての価値を完全に獲得してしまいました。
いつか友人が「ティファニーの青い箱に入ったダイヤをパカーされながらプロポーズを受けたい」とか言っていたのを聞いて(ふぅんティファニーのイメージは青なんかな)とか思っていた私は今、あの高貴なターコイズブルーにしっかり魅了され、ついにはおねだりといった!力なき生物のふるまいを!自分が可愛いと思っていなければできない!軽蔑していた媚びという行為を!してしまうことになったのです…。

世のたくさんの女たちはおねだりをしているのだと思うと(特に仕事柄色々なものを買ってもらえる人たち)、うんざりすると同時にいけしゃあしゃあとそういった行為ができるのがうらやましくてたまりません。
私は今回こういった、本気でモノを欲しがるおねだりを初めて他人にしたのですが、かなりの苦痛が伴いました。

私はその苦痛の原因を恋人になすりつけることで、何とか痛みを取り除こうとしました。彼があんな素敵なものさえ私にプレゼントしなければ、それ以上を望むことはしなかった!こんなに苦しむのなら出会わなければ良かった!(ポカホンタスの名言だそうです)(ポカホンタス女っておねだり巧そうよね)カツカレーを食べたことがない人はカツカレーを食べたがらない!私の「今、ティファニーの財布が欲しい」という願望は、そういうものなのだ、と。

…結局、彼から「おっしゃ買うわ!」といった返事はもらえておらず(いつもそうです、でもこれでいいのです)、現在ペンディングの状態。「これを私が欲しがるのは[恋人]さんも悪いから」「いやそれ俺悪くはなくない?」「ぐぬぬ…(そうです)」といった会話が寂しく繰り広げられただけでした。

まぁでも「(値段)20万くらいかなと思ってた」とか言ってたので大丈夫でしょう。そんなに高くはありません。超ハイパーミラクル太眉イケメン高給取り頭脳明晰オモロ最高彼氏だから何とかしてくれると信じています。

信じてま~~~す!!!